2010年3月アーカイブ

#437

『ホームトイレ』という概念に初めて触れたのは、大学1年の頃。
部活の先輩が「ここがオレの『ホームトイレ』だな」と言いながら 3号館の 1階トイレに入って行くのを見て、「そうか、確かに『ホームトイレ』は誰しもがもつ普遍的な概念のひとつだな」と感銘を受けたのだった。

『ホームトイレ』とは、公共の空間においてトイレットがいくつもあったとしても、なんとなく よく利用する特定のトイレットのことを指す。
そのトイレットを『ホームトイレ』とするためには 清潔感が重要なファクターとなるが、明確なアドバンテージがなくてもそこが『ホームトイレ』となりうる。

大学時代、通学中の『ホームトイレ』は京成小岩駅のトイレットであったが、そこはまさにアドバンテージなき『ホームトイレ』であった。清潔感は中の下。特筆すべき点もなし。
恐らくは、乗っていた各駅停車が特急電車の通過待ちをしている間に そのトイレットで ひと仕事 やることができた、という成功体験が、『ホームトイレ』確立の起因だったのではないか。心理的な側面から、そこを『ホームトイレ』とすることも、大いにあると思う。

後日、その『ホームトイレ』発祥の先輩に「僕の通学中の『ホームトイレ』は、京成小岩駅のトイレですね!」と告白した。これから始まるであろう トイレット談義を期待しつつ。
すると その先輩は。

「えっ『ホームトイレ』ってナニ? なに言ってんの?」

そうきたか。

#436

職場においてのできごと。
トイレットの個人ブースで自分の時間を楽しんでいると、隣の個人ブースからウォシュレットの使用音が聞こえてきた。音の厚みから、水勢は「最強」であると思われる。

僕自身は 爆心地(*) への影響も考慮し、普通よりやや弱めの水勢を たしなんでいるが、「最強」での洗浄自体に不思議なことはない。「最強」の水勢でないとキレイになった気がしないのも、論理に矛盾はない。汚れを落とすには、物理的な力量が必要だ。

しかし ここで問いたいのは、「そこまで時間をかけますか」ということ。

隣の個人ブースのウォシュレットサウンドは、かれこれ 数分間にわたっている。いくらなんでもそれはやりすぎ。
仮に、同じように「最強」の水勢を数分間にわたって僕の爆心地(*) に提供し続けたら、いろいろと同時に起きて歴史が変わると思う。

「最強」のサウンドが鳴り響くなかで、僕はふと「『最強』を長いこと楽しんでいるのは僕であると、他のトイレット利用者にカン違いされたらどうしよう」と思い、急いで身の回りを整理し、個人ブースを出た。
僕が外に出てもなお、「最強」のサウンドは続いていた。この時点で、僕にかけられた「『最強』やりすぎ容疑」は晴れたが、他のトイレット利用者などおらず、なんかひとり相撲の感が強くなってしまった。要らぬ懸念事項であった。

それにしても、職場のトイレット。仕事もせずに、なにに興じているのか。
その後の僕が、仕事そっちのけで このできごとについて同僚と語らったことは、言うまでもないだろう。

「最強」の彼は、彼自身の仕事の時間だけではなく、僕と僕の同僚の仕事の時間までをも その温水に溶かし、彼のファンタジー・ゾーンへと直撃させていたのだ。
自らのふるまいによる他者への影響は、自らの預かり知らぬ範囲/領域にまで及んでいることを、僕は改めて認識せざるを得なかった。

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(*) 爆心地…包み隠さず言えば、肛門のこと。

#435

僕だけのグレートプレーンズ(*) に、吹き出物が出現した。

自分では状況の確認が難しいため、妻に依頼する。「なんか おしりにできてるんだけど、見てもらってよいかね」。

しかし妻は、ほぼシカトに近い状態。あれ、以前はこういうとき、よく見てもらっていたのに。
「なんか尻にさぁ、できてるんだよね」「これ、おしりはどうなってるかな」「ちょっとこれ、ポコってなってるよね」
僕だけのグレートプレーンズ(*) の確認依頼を示唆する発言を繰り返すも、妻は無反応。

「最近 見なくなったのは、夢ばかりじゃないだろう!」

オトナになり、現実だけを見るようになってしまった妻へ、警鐘を鳴らす。ついつい語気も荒くなる。
夢も見ない、尻も見ない、見るのは現実とカネ。そんなオトナになっちまったのか、妻よ。

さすがにハッとする部分があったのか その言葉にはやや反応したが、結局妻は、僕だけのグレートプレーンズ(*) の確認を最後までしなかった。まったくさみしい話である。

仕方なく、カガミを駆使してのセルフ・チェック。このさまもまた、かなしい。

うわ…、これは 見なくて正解。汚いにもほどがあるだろう!
僕だけのグレートプレーンズ(*) に、叱咤激励。

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(*) 僕だけのグレートプレーンズ…でん部のふくよかな箇所のこと。

#434

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『ボラギノール』の使用期限が切れてしまった。大量に未使用の状態で。

僕の爆心地(*) は、「爆心地」という名だけあって、重大な局面を迎えやすい。
仮に「労働者の爆心地に違和感があれば、休暇を取得させなければならない」というルールが労働基準法にあったら、寒冷な時季ならば週休 6日はカタイ(尻穴だけに)。

学生の頃、バイト先(マック臭)で爆心地(*) が歴史を変えるような局面を迎えたことがあり(のちにいう【大化の改新】)、社員さんにクルマを出してもらい『ボラギノール』を求めに深夜の街を右往左往したこともあった。
結局『ボラギノール』を手に入れることはできず、寄せては返すサムシングを爆心地付近に抱えたまま、夜を明かした。

そんな甘酸っぱい思い出もあり、ファミリーサイズの『ボラギノール』を購入したワケだが、ファミリー(僕・妻・うさぎ)の中で爆心地(*) に修正できないセキュリティ・ホール(尻穴だけに)を抱えているのは僕だけ。よって このように大量の『ボラギノール』は、未使用のまま使用期限が切れてしまったのだ。

『ボラギノール』を廃棄して、思う。「もし いま、爆心地(*) が重大な局面を迎えてしまったら――」。
取り越し苦労であればよい。だが、わが爆心地では、新しい革命への気運が高まっている雰囲気もある。

なんか こう、爆心地(*) の奥の内面が、外に出てきているのだ。もっこり感がスゴいんだよ。

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(*) 爆心地…包み隠さず言えば、肛門のこと。

#433

『荒城の月』を聴いてから、作曲者である 瀧廉太郎の肖像写真を見ると、なんだかものすごい説得力がある

東京異常階段 について

■ 作者:
 文豪きどり
 松岡
 1982/05/29 -
 好きな食べ物は屋台の焼きそば
■ 概要:
 □ 異常階段:
 東京近郊に存在する たぐいまれな階段を紹介
 □ column - TokyoShortSight:
 東京に住むいち人間として近視眼的にモノを見て、そのことについて書いてます
■ メール:
 matsuoka@ijo-kaidan.net

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