2007年1月アーカイブ

JR武蔵野線で通勤するようになって はや半年が経った。
ファッキン武蔵野線くらい解れよバカヤロウ、なんて息巻いていたのも今は昔。もはや真顔で乗り込むまでだ。

港区に地下鉄で通勤していたときと今とで その通勤環境においての決定的な違いを挙げるとすれば、車内の混雑率でも 定期券の汎用性でも 電車の乗り心地でもなく、ニオイだ。確実にJR武蔵野線車内のニオイは違っている。

端的に言うと、港区の直下を走っている地下鉄各線の車内よりも、JR武蔵野線車内は なんだか くさい。

先日は、乗客のおっさんが 生ゴミのニオイがするガムを噛んでいたので驚愕した。ファッキン武蔵野線め、負の要素を集約させるにも ほどがあるだろう。
車庫からホームに入ってくる、カラッポの車両に乗っても くさいときがある。その車両の床に Job aidem が落ちている確率は ほぼ 100% だ。

地下鉄や地下鉄のニオイがスキであるという僕の主観を差し引いても、JR武蔵野線車内の環境の劣悪さは余りある。どうにかならぬものか。

そして、モバイルSuica の定期券情報画面に映る「平成19年6月30日まで有効」の文字を見ては、クチビルを かみしめるのだ。

 

#203 デバッガー

職場で 僕の隣の隣に座っているサイトウさん(仮名)の話。

45歳くらいのその男性は とにかくクチが半開きで、仕事(デバッグ)に集中すると舌が出る。
また めがねもぶ厚く、めがねを通してしまうと その奥の瞳がオパール色になってしまって なんだかよく解らなくなる。まるで勉三さんだ。

そんな彼が本領を発揮するのは、くしゃみのあと。
普通 くしゃみの後の掛け声は「どっこい」「ちくしょー」「てやんでぇ」などが主流だが(実際に天然でそんな掛け声を言っている人を聞いたことはないが、あくまでイメージ)、彼の場合はそこでもパーソナリティを発揮する。

「ハックション! ハックション! ...ヒィックション! ......萌え~

ちょっと、サイトウさん自体にバグが出てますよ!

 

風が強い日だった。

過去に体験したことがないほどの強い風。風の出す轟音と 風にあおられたモノが何かにぶつかる音とが交錯する。
もちろんカラダの自由も利かない。家を出て、踏切を渡ってすぐのスーパーに買い物に行くのも、誇張表現なしで命懸けだった。

轟音も去ることながら、聞いたことのない高い音も鳴っていた。ピッコロのような音である。高い、ピーという音。
僕は「何だろうね、この音」と一緒にいた彼女に言い、家路を急ぐ。飛来物にぶつかって ケガでもしたら大変である。

自宅マンションに入り、風もなくなり ひと息つく。強固な建物と それを生み出した文明の利器に、改めて感謝。
風の轟音も聞こえなくなったが、例の高い音に近い 別の何かの音が、遠くから聞こえてきた。
あまりそういうことに不安がらない彼女も「何だろうね、この音」と気にしている。音が大きくなってきた。

「...ウ~...」

足立区(スラム街)ではおなじみのパトカーだった。
この音は、足立区に限っては なんでもない。

 

高校のころの話。現国の授業で、小説『山月記』の単元が始まった。

僕はあまり国語の授業はスキではなかった。
まず、ヨコ書きのノートをムリヤリにタテに使わされるのがイヤだった。別にヨコ書きでもよいではないか。学校の、そういった自由の制限 ひいては思想の統率が本当にイヤだった。
そんな個人的なエゴもあってだが、授業は軽く聞き流していた。現国に限ったものではないが。

しかし、現国のイナイ先生(仮名)の その言葉だけは聞き流すワケにはいかなかった。

「はい、この『山月記』の著者の中島敦ですけども、この人はもう、めがねからして 死んでるわね!

なんという発言。クラス内が「ざわ・・・」となったような気がした。

イナイ先生の発言の真意は未だに、そしてこれからも闇の中だが、恐らく「(写真を見ると解るように、古いカタチの)めがね(をかけている)からして (いまの時代に生きている人ではない、つまり)死んでいる(人だ)わね!」という意図の発言だったのであろう。端折りすぎではあるまいか。
確かに Wikipedia の中島敦のページを参照すると、彼は めがねからして死んでいる。平成19年の現在では、とんとお見かけしないタイプのめがねである。

「めがねからして死んでる」。このセンセーショナルな表現による洗礼を受けて以来、僕が 明治時代のころの写真を見ては「めがねからして死んでる」人を探すのに躍起になっていることは、もはや言うまでもないだろう。
そして、そんなめがねの人を見つけてはこう言うのだ。「めがねからして 死んでるわね!」と。

 

<前略>
私は"家族の団らん"をもっと大切にしたいと考えています。そうした意味で、昨年の紅白歌合戦では一部に残念なパフォーマンスがあり、お子さんと一緒にテレビをご覧になっていたりして不快な思いをされた視聴者の方々には本当に申し訳なく思っています。
<後略>

以上は、NHK 会長による2007年 年頭のアイサツの抜粋である。
【参考】http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/kaichou/k2007.html

ここで気になるのは、「残念なパフォーマンス」という言い回しだ。
"家族そろって観るような番組にはふさわしくない演技"を、「残念なパフォーマンス」と表現しているワケだが、ちょっと面白くしすぎではないか。

  • シルクハットからハトは飛ばないし下半身はモロ出し
  • 幕が上がっていないことに気づかぬまま寸劇を終えるが下半身はモロ出し
  • 下半身はモロ出しのままパラシュートで降下してくるものの赤坂御用地に不時着

「残念なパフォーマンス」という言葉から思いつくままに そのさまを列挙してみたが、基本的には下半身が生まれたままの姿、という結論に いきついた。
ある程度のオトナが、下半身モロ出しである状態は「残念」としか言いようがない。それを想起させるようなパフォーマンスは、すなわち「残念なパフォーマンス」となる。
まして、広告収入のない 公共放送である。そのボーダーはさらに厳しくなり、上半身モロ出し(に見えるよう)な状態も NG となりえよう。

NHK 会長として、例のあの騒動を表現するに不足はない言い回しだということが よく解った。
彼は、彼の見た現実と、彼が今おかれている状況に至らしめた一件を、「残念なパフォーマンス」と的確に表現しているに過ぎなかったのだ。

 

#199 Go Shockin'

正月らしく、親戚家族でモノポリーに興じていた。(前回の続き)

ゲーム中、兄がチャンスカード(共同基金カードだったかも知れぬ)に誤植を発見し大興奮。
本来「売ってもよい」と書かれてあるハズの文言が、「売ってよい」となっていた。

兄は「あ、ホラ『売ってよよい』だって!(笑)」と ことあるごとにそのカードを僕らに見せつける。
お察しのとおり、いま考えてみるとそこまでフィーチャーしてくるほどのものではないのだが、その場ではゲームによるテンションの高揚もあいまって、かなり面白かった。

ゲームも中盤に差し掛かったころ、兄の奥さんも輪に加わってきた。
「そんなモノポリー、ウチにあったんだー」と言いつつ、銀行役として手腕を振るう。

例のごとく兄は「売ってよよい」のカードを彼の嫁に 大フィーチャーしてくる。
「ホラこれ見て。『売ってよよい』だよ、『売って よい』(亀)」。文節の間にチカラを込め、誤植が解りやすいようにカードを奥さんに見せたのだが。

「へーいくらで売れるの?」

兄の奥さんはこういうところが多いので、見逃せない。

 

正月らしく、親戚家族でモノポリーに興じていた。

このモノポリーは ややレアなモノポリーで、その名を『ヤングモノポリー』という。普通のモノポリーと大きく異なる部分は、舞台を東京としているところだ。
普通のものは「アトランティックシティ版」といわれていて、なにがどうアトランティックシティなのかはよくわからないが、まぁよくわからない地名がボードのマスに書かれているのだ。参考に Wikipedia をどうぞ。同時に 東京が舞台であることの どこがヤングなのか、ということにもなるが、まぁいい。

東京ということで、最も地価の高いマスには「銀座」と書かれ、以下「赤坂」「新宿」「六本木」「原宿」などとなっている。僕は東京に住んでいるので 地名と地価のリンクがイメージしやすく楽しかった。
鉄道会社も「東部鉄道」(=東武鉄道) 「大田急鉄道」(=小田急電鉄)など、実在する鉄道をモチーフとしているのか、面白い。刑務所にも「府注」と書かれていて、府中刑務所からつけられた名称なのであろう。

さて、最高値の土地名は「銀座」であると前述したが、気になるのは最安値の土地名である。いったいどこなのか。

ヤングモノポリーにおける最安値地名は、わが足立区が擁する きっての繁華街、北千住であった。製作者のセンスに脱帽。東京という街をよくわかっている。
このゲームの所有者である兄も「一番安い土地が北千住だったから買った」とその購入動機・購入意図を話しており、それには大きくうなずけるところだ。

また、北千住とグループ化されている土地名は八王子であったので、八王子にお住まいの方にはこの場を借りてお詫びしたい。大変に申し訳ございませんでした。

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最後になりましたが、本年は年間300回更新(今年の終わりには #500 くらいになっているハズ)を目指して細々とやっていこうと思いますので、どうぞ 変わらぬご愛顧を よろしくお願いいたします。

 

東京異常階段 について

■ 作者:
 文豪きどり
 松岡
 1982/05/29 -
 好きな食べ物は屋台の焼きそば
■ 概要:
 □ 異常階段:
 東京近郊に存在する たぐいまれな階段を紹介
 □ column - TokyoShortSight:
 東京に住むいち人間として近視眼的にモノを見て、そのことについて書いてます
■ メール:
 matsuoka@ijo-kaidan.net

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