2006年4月アーカイブ

今さらだが、ファミコンの王道ソフト 『スーパーマリオブラザーズ』について、思うところを書いてみる。

数々の金字塔を打ち立て、コンピュータゲームの代名詞となった同タイトルであるが、特筆すべきは ゲーム性も去ることながら、そのサウンドであると僕は思う。

ジャンプするときに「プゥワ~ン」と"ジャンプしたっぽい"音がし、亀やサムシングを踏んだときは「フミッ」みたいな"踏んづけました"的な音がする。
これって実は とても重要な演出であって、例えば 擬音があるマンガとないマンガでは 臨場感がまるで違うように、このサウンドが ゲームの主人公とプレイヤーとの一体感を 累乗的に加速させているのだ。
もしこれが、センスのないサウンド、あるいは無音であったなら、間違いなく「まぁまぁ面白いゲーム」どまりになっていたと推測される。爆発的なヒット、金字塔にはならなかったであろう。

それら数々のすばらしいサウンドの中で、僕がもっとも感銘を受け続けている(現在進行形である)のが、ミスをしたときのサウンドである。

亀やサムシングにうっかり触れてしまったとき、滑って穴に落ちてしまったとき、ミスをした悲しさを払拭するかのような、あの楽しげなサウンド。サウンドと言うより、ひとつのミュージックであるところも ポイントが高いだろうか。
端的にいってしまえば、これもやはり どうかしている。正気の沙汰では考えられない サウンドだろう。サウンドのクリエイターもそうだが、このサウンドでゴーサインを出した上層部も 神がかり的だ。

ミスをしたのにどこか楽しげ。さすがにゲームオーバー時はやや暗めの曲だが、ミスを何度しても笑って許してくれている感じが、マリオの底抜けに明るい世界観を演出しているのだと僕は思う。
そのことに最近 気づき、「ああ、やっぱり マリオってスゴイんだな」と 漠然と、かつ痛烈に 感じたのだ。

新しいスタンダードを生み出した偉人は、みんなアタマがおかしかった。そう考えると、ホラ、希望が沸いてきませんか!(亀)

 

#168 母という存在

母や姉や姉の子どもたちと、近所のお店に食事に行ったときのこと。

姉の子どもたちも大きくなり、だいぶ会話を聞くのが面白くなってきた。
子どもたちは「ねぇねぇ、コドモのとき、いくつ(何歳)だった?」と、かなり回答に困る質問を投げかけてきたり、それに対して「11歳」とか思春期を迎える微妙な年齢を テキトウに答えたりして楽しんでいた。

そんな楽しい食事の途中であった、母がとんでもない暴挙に出たのは。

子どもたちは話したい盛りで、母に「ばあちゃんばあちゃん」(*1)と何度も話しかけている。それに対して、笑顔でこたえるのが祖母の役目であろう。
だが、母は呼びかけにこたえるでもなく 無視するでもなく、うわのそら。その上、話しかけている子どもたちの方とは 逆の方をなんとなく見ている。

母よ、どうした。
子どもたちよりも先に僕が業を煮やし、「ちょっと、せっかくマゴが話しかけているんだから 聞いてあげなよ」と母に告げたところで、母は我に返った。

「ああ、ごめん。ちょっと 畳の数 数えてた。何畳あるのかなって」

畳の数を数えるのが、すべての行動における優先順位のトップに立つ という発想が解らない。

(*1) 本当は「ばあちゃん」ではなく名前で呼ばせているが、注釈を書くほどのことでもないことに いま書き始めてから気づいた。

 

暖かくなってきた春の日。直射日光は 熱くさえ感じる。
そんな日でも、ブーツを履いて歩く若い女性(ナオン)。オノレのスタイルをそこに貫いている。

だが僕は、ブーツの中が気になって仕方ない。

革靴を履いて歩いている 我が臭足のムレっぷりでさえ、ワリと驚天動地であるのだ。カウガールよ、そのブーツの中は もう逆に天地創造か?

姉は結婚前に洋服の販売員の仕事に就いていたので、僕はそのブーツの中が大変なことになっているのは解っている。どうしてもクツを履きっぱなしで 仕事をしなければならないからだ。
姉が仕事を終えて帰宅し、ブーツを脱いだその足の臭さは 本当にのっぴきならなかった。家が臭いか臭くないかで、姉が帰宅したかどうかが解るくらいであった。

きっと、カウガールがショッピングやエンジョイングを終えて帰宅し そのブーツを脱いだとき、その臭足にオノレの赤い実的な何かがはじけるのであろう。もうちょっと自分で何を表現しているのか解らなくなってきたが、「大変だ」ということが伝わればそれでよい。

暖かくなってきたのだ、もう ブーツでキメるのは あきらめようぜ。暖かい日に街をブーツで闊歩するカウガールたちに、僕は そう言い聞かせたい。そして おまわりさんを呼ばれるのだ。

 

#166 石焼きの、ビビンバ

僕はよく「会社に行く途中で」とここに記すことが多いが、実際に向かっている先は自社ではなく 客先である。
どうも金融機関の仕事は データを自社に持ち込んで仕事をすることが出来ないようで、専ら客先で仕事をすることが多いようだ。

客先で仕事をするので、その日もお客さん(この書き方には違和感を覚えるが、事実そうなので仕方ない)のデンワの声が耳に入ってきた。

「~~~~だよ、石焼ビビンバ! 石焼きのビビンバな!」

会社のデンワを使用しての会話。ワリと距離がある先での会話だったので それ以外は聞こえないのだが、「石焼ビビンバ」という単語だけが、なぜか耳に入ってくる。
お客さんのその男性は、トータルで「石焼ビビンバ」を 5~6回デンワ先に告げ、受話器を置いていた。

お客さんの男性なので そちら側と僕らには 高く厚い隔たりがあり、「なぜ石焼ビビンバだったのか?」が解らないまま、今日に至っている。

 

会社から帰ってきたら、彼女が熱を出して寝込んでいた。

どうやら38℃を超える熱を出しているようなので、おでこに貼るタイプの熱さましを冷蔵庫から出して 貼ってあげた。
しかし それが最後の1枚だったので、近所のドラッグストアまで買いに行くことにし、ついでに夕食を調達することにした。

買い物に行くまでの道中は、「『超大盛・ペヤングソースやきそば』を、わざわざドン・キホーテまで出向いて買うかどうか」という自問自答でアタマがいっぱいであった。
『超大盛・ペヤングソースやきそば』はすでに家にストックがあるので わざわざドン・キホーテまで出向いて 買う必要はなかったのだが、もし この先おなかが空いて食べてしまった場合、そのストックがなくなってしまう。それは出来れば避けたい。
何度も自問自答を繰り返し、考えすぎて若干 気持ち悪くなってきたところで「別に 雨が降っている今宵に わざわざドン・キホーテまで出向いて 買いに行かなくても良いのではないか」という結論に達し、ドン・キホーテには出向かずに帰宅した。

いま思えば、『超大盛・ペヤングソースやきそば』に異様なまでに心を奪われていたことが、諸悪の根源であったのだ。

ドラッグストアやイトーヨーカドーで食品や飲み物を購入し、それを広げて夕食とする。彼女は寝ているようなので そっとしておいた。

しばらくして起きだした彼女に、買ってきた健康補助食品のようなゼリーを与え 解熱剤を飲ませた。食欲がないようだったので、それだけで充分なようだった。
そして、おでこに貼ってある熱さましの効果がなくなっているようだったので、貼り替えてあげようと思った。そこでやっと気づいたのだ。

熱さまし買ってねぇや。

『超大盛・ペヤングソースやきそば』を考えるあまり、買い物のメインを忘れるという大失態。
しかも、心奪われていた『超大盛・ペヤングソースやきそば』は購入していないという この体たらく。
そのほかのサブ的な要件、食べ物や飲み物はすべて完璧に購入し 彼女の好きそうなモノも買ってきてあげたというのに、この始末である。もう ロードムービー☆ザ☆若年性認知症(主演・三田村)が封切られたとしか思えない。

まぁ、その後 自転車にまたがって、時速600マイルでちゃんと買いに行きましたけどね。大事な人が困っているワケですからね(珍しいおのろけオチ)。

 

高校3年のときのクラス文集を見ては 頭皮に思いを馳せ、胃が痛くなる。

クラス文集の巻末には、クラスメイトへのアンケート結果が載っている。
こういうアンケート結果には、だいたいクラスのメジャーなメンツ、端的に言えばお調子者軍団が名を連ねるものだ。この文集でも例に違わず、クラスのメジャーなメンツが名を連ねているのだ。

僕はもちろん クラスのマイナーな方にカテゴライズされていたので、こういうところに名を連ねるハズがない。そう思っていた。
だが、「夜 公園で鉄棒していそうな人」という意図の解らない問いのトップに、メジャーなメンツの中のひとりと僕は 同じ票数を獲得し、トップの座に君臨していた。

問いの意図も解らなければ、トップに躍り出た理由も解らない。
強いて理由を挙げるなら、毎日のように授業中に「先生(宣誓)、おなか痛いんでトイレ行ってきます」と周囲に虚弱ぶりをアッピールしていたので、その現状を打破すべく 鉄棒で鍛えているのでは... という憶測が 周囲にあったのかも解らない。
どのみち、残念ながら 僕は鉄棒で「前まわり」が出来るかどうか、というレベルであったので、憶測に対する答えは No であった。

そんな、意図の解らないような 当たり障りのないランキングに名前が登場するのは まだいいが、「いちばん早くハゲそうな人」の 3位にねじ込まれるようにランクインしていたのは、やや気が気でない。

ゲーハーランク、同率ながらも第3位というのは、男にとってかなりのクライシスである。しかも、マイナーなクラスメイトであったハズの僕がランクインしているというクライシス。見る人が見ると、僕のアタマはかなりキていたのか。
ちなみにランキングの内訳は、1位が ややフケ顔の男子生徒であり、2位は 担任の先生。同率3位のメンツは、金髪・ややフケ顔・僕、である。何というか、フィールドに違いがある。ランクインしている他の生徒はみな、「ハゲそうだね」と思われるべき一般的な理由がある。やはり僕は、見る人が見ると ゲーハー予備軍認定だったのか...。

高校を卒業してから5年が経った。2006年現在、僕の頭皮はいまだ現役で 髪の量の多さに悩むほどである。
いつかは来るであろうクライシスよ、あと30年くらい待ってくれないだろうか。

 

#163 懺悔系更新

僕は急いで 電車に乗ろうとしてた。ちょうど改札階に向かうエレベーターが来ていたので、それに飛び乗った。
ドアがゆっくり閉まるのも もどかしく、僕は「閉」のボタンを押しっぱなしにしていた。急いでいたのだ、「閉」のボタンの位置をしっかり確認するほうが 不可解だろう。

やがてエレベーターは 改札階に着いた。
「閉」のボタンから手を離し、「開」のボタンを押そうとした。そこで初めて気がついた。

今まで押していたのは、「閉」のボタンではなく 「非常」のボタンであったのだ。非常の場合押し続けることによって、外部との連絡が出来るあのボタンである。
大変びっくりしたが、幸いなことに外部との連絡は出来ていないようだ。とりあえず 僕は改札に急ぐため、エレベーターを後にする。

だが、エレベーターから出たか出ないかで聞こえたのは、スピーカーからの「どうしましたか! 大丈夫ですか!」の声。どうやら外部との連絡が いま成立したようだ。

とりあえず僕は、走って逃げた。あのときは 本当にすみませんでした。

 

#162 伝統工芸

地元・足立区のイトーヨーカドーに行った。
ココの1階には催し物コーナーがあり、よく「アイデア雑貨特集」などが展開されていて 洗濯機内の糸くずが異様に取れるようなグッズなどが併売されていた。

その日はそのエリアで 高級な家具類が大量に展示販売されていた。
ダイニングセットが 僕の給料のオーバー3か月分を示す値段で売られていて、「足立区でこんなの買う人いるのかな」などと言いながら そのイスの滑りを確かめていた。さすがに高級家具だけあって、イスの滑りも良かった。
展示されている家具の中には 古びた洋館などに飾られていそうな巨大な振り子時計もあり、「21世紀になっても こういうものを作る職人がいるんだね」などと話していた。こういった 伝統工芸のようなニオイのする家具類は、大事にしていきたいものだ。

ひとしきり見て回ってから そのコーナーのお題目が書かれたのぼりに気づいたのだが、それには驚きを隠せなかった。

「刑務所作業品即売会」

なんだろう、このやるせなくもあり、「足立区だからか...」と納得するようでもある、複雑な気持ちは。

 

#161

まったくその走りに感動は覚えないが、やはり乗り物としての自転車はすごい。

地面に接する面が広ければ広い多いほど、その物体は安定性が増すと思われる。
だが自転車は、その概念を 極限まで突き放しているように思う。細めの車輪2点が、地面に接しているだけなのだ。

さらにいえば 一輪車はその半分の接地面積となっているが、普及率や安定性から考えても 自転車の方が優れているだろう。
既成概念を打ち破っていて、その上 自由度の高いこの乗り物の発明は 絶賛されるべきである。

しかし、車輪ふたつで乗り物としての成立を見出そうとした冒険は、やや強引であるとも言える。
巨大な翼をつけて空を飛ばせようとした飛行機の考え方や、超伝導体の技術を利用し 地面との摩擦をなくして超高速を実現させたリニアモーターカーの存在より 解らない部分も多い。乗り物を開発するキッカケや段階が それらより不明瞭であるからだ。
一般的な意見として、車輪ふたつの自転車より 車輪4つのクルマの方が接地面も多く 安全だ。なぜ、乗り物として不安定な自転車を あえて開発する経緯に至ったのか。

そういう意味では、車輪ふたつで乗り物としてどうにかしようと最初に自転車を発明した人は、やや アタマがアレだったのかも解らない。

さて、21世紀の日本を見渡すと いまだに自転車の地位は強固なものである。これほど手軽でエコロジーな乗り物を 手放すワケにはいかないだろう。
後世に根付くエポックメイキングは、やや アタマがアレな人でないと不可能なのかも解らない。

 

160a.jpgのサムネール画像

解りづらくて申し訳ないが、添付の画像は朝日新聞の朝刊 天気予報が載っているあたりである。
このエリア、竹中直人氏の写真が 天気予報を解説しているように見えて やや面白い。

ものすごく誇らしげなカオをして 今日の天気を解説する竹中直人氏。もしかしたら あの「笑いながら怒る人」の芸を披露しているかも解らない。
だが、解説内容は「雲の多い天気」「雨の一日」「昼ごろまで雨」と どちらかというと散々である。表情とのアンマッチも 秀逸だ。

そして氏の頭上には「モビット」の文字。全体を一見すると 意味が解らない。

狙っているのか天然なのか解らないが、とりあえず朝日新聞の当該エリアには笑わせていただいた。ありがたいことだ。

 

#159 10年

小学6年生のとき、「将来は公認会計士になる」と夢を語っている女子がいた。

小学6年生といえど、まだコドモである。夢はもう少し抽象的であってもよい。
僕はそのころ、ゲームデザイナーになるのが夢だった。他の友人たちも「獣医さんがいい。動物がスキだから」「サッカー選手になりたい。サッカーして生きていけるから(?)」などと言っていた。

そこに一石を投じる発言、「将来は公認会計士になる」。公に認められた存在である。
そんな未来の願望を聞いた僕は、「なれるといいね」と言いながらも それが何をする人なのか解らなかった。なんだ、計算をする人なのか。

それから10年を超える月日が流れ、僕はゲームデザイナーではなく システムエンジニアという名のプログラマーになった。
作っているのは コドモたちを楽しませるゲームではなく、信託銀行向けの年金制度業務のシステムである。改めて書くと、ものすごく堅固な現実に打ちのめされそうになる。

10年超を経て、公認会計士への憧れを語っていた女子がいま、夢を叶えることができているかどうかは解らない。
ただひとつ 事実を述べるならば、僕の公認会計士への理解が 10年超を経てもまったく変わっていない ということだ。結局 何をする人なのか解らない。計算をする人なのか。

 

駅から会社まで歩く道の途中、スタイルのよい女性に追い越された。

そういったことはまったく特筆すべきことではなく、日常に埋もれてしまう なんでもないこと。
だが、こうして書き記すまでに至ったオプションが、その女性にはあった。

すらりと伸びた長い脚の裏側に 糸くずがついていたのである。

"糸くず"なんて言葉では形容できないような、かなり長い糸くず。いや、もう"糸くず"というより"糸"であった。
長さにして 15cm くらいはあったと思われるその白い糸は 黒いパンツに燦然と輝き、僕の注意をかなりひいていた。

明らかに裁縫道具に入っていた糸の切れ端であろう その糸くずをパンツにつけたまま出社(外出)する状況を察するに、あまりこの女性の家は片付けられていないのではないだろうか。
「スタイルのよいオサレな女性なのに、部屋は汚いのかな...」。無意味な憶測が 僕の中を飛び交う。本当にどうでもいい懸念である。

糸くずがパンツから振り落とされてしまえば スッキリする部分もあるのだが、なかなかどうして 糸くずもパンツにくっついたままだ。必死さが如実に現れている。
脚の裏側であるがゆえ、その女性もこの先 糸くずの存在に気づくことは ほぼないだろう。何らかの物理的な接触による糸くずの落下がない限り、この女性の後ろを歩く人は「あっ...」と 思い続けるのである。
そして糸くずは、僕のようなアタマのおかしい感じの思考回路の持ち主の 懸念材料となりうるのだ。

ふと、我が身を振り返る。
そういえば先日、外出先でズボン中央部にあるセクシー小窓が全開であることに気づいたのだが、どういうワケか「別にいいや」と思い、帰宅してズボンをはきかえるまでそのまま(全壊)の状態であった。この温度差は何なんだ。

 

会社のトイレット(個人ブース)を使用するとき ウォシュレットの水勢が最強になっていることがあるので、気をつけたほうがいい。

先日もそうだった。
ひと仕事終え、さあおカネになる方の仕事をしに職場に戻るかと「おしり」のボタンを押した瞬間、ものすごいプレッシャーが我が爆心地(*1)を強襲したのだ。
あわてて水を止め、ツマミを見ると水勢が最強ではないか。また やられた。

疼痛のする爆心地を かばいながら、最強を示すそのツマミと対峙する。
僕の前にウォシュレットを使用した輩の意図する部分は なんなのか。最強の水勢でシリをキメたのか。それとも 通常の水勢で爆心地を浄化したのち、後続の使用者をワナにはめるため 故意にツマミを最強へとひねったのか。
どちらにせよ、社会人としてあるまじき行為。厳重な処罰を受けるべきである。

ときには、冬の寒い中であるというのに 水勢は最強でかつ 水温が最低(つまり水道水そのままの温度)だったこともあった。
爆心地を容赦なく冷たい水が これまた容赦ない勢いで刺激する。気をゆるしたスキに 新しい世界が見えてしまうではないか。

そうは思いたくないが、僕の前にウォシュレットを使用した輩は 新しい世界を見るためにそうしたのかも解らない。
そして、ツマミをそのままにしておくことで 無差別にアナル・クラッシュを体験させ、その仲間を増やしたかったのかも解らない。

さすがに IT業界である。頭脳プレーに恐怖することも多い。

(*1) 爆心地...包み隠さず言えば、肛門のこと。

 

#156 怒れるカモ

恩賜上野動物園に行ってきた。

園内には寺院(東照宮か何か)の建築物もあり、その近くにはカモが ほぼ放し飼いの状態でいた。それなので、順路の道端でカモが寝ていたりするのだ。
僕らもカモが茂みに隠れて眠っているのを発見して 駆け寄った。カモはそのクチバシを冷やさないようにするためか、毛で覆われたカラダにクチバシをうずめて 眠っていた。

あまりに大人しく眠っていたので 彼女が手を伸ばし、カモのアタマをなでた。するとカモは目を覚まし、かったるそうにこちらを見た。
それでも彼女はカモのアタマをなでることをやめずにいた。だんだん カモのキゲンが悪くなってきたことが、手に取るようにわかる。まさに 怒り心頭である。
そして。

「シャー!」。

ネコや小動物が敵を威嚇するとき、カラダをふるわせ「シャー!」と言うだろう。カモも同じだったのだ。
クチを大きく開け、「シャー!」。僕はやや ひるんだ。彼女も手を引っ込めた。カモは目的を達成し、再びクチバシをカラダにうずめ、眠り始めた。
カモも「シャー」って 怒るんだ。いや カモに怒られる人間もいるんだ。いろいろな「初めて」が大挙として僕を包み込み、とにかく僕は笑ってしまった。

こうして彼女はまたひとつ伝説を刻み、大人になった僕は 動物園での学ぶことの多さに感動した。

 

東京異常階段 について

■ 作者:
 文豪きどり
 松岡
 1982/05/29 -
 好きな食べ物は屋台の焼きそば
■ 概要:
 □ 異常階段:
 東京近郊に存在する たぐいまれな階段を紹介
 □ column - TokyoShortSight:
 東京に住むいち人間として近視眼的にモノを見て、そのことについて書いてます
■ メール:
 matsuoka@ijo-kaidan.net

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