#096 ロンダルキアの洞窟は、"豪邸"にカテゴライズされます

おカネ持ちだったアサクラさん(仮名)。彼女の家に行ったときは、その家の大きさに度肝を抜かれた。小学生のことである。

立派な門構え。さながら衆議院議員を6期くらい務めた人間の家である。
その門をくぐると、家までの石畳が続く。玄関だけで6畳くらいあったと思う。

まあ、小学生のころの記憶であるから、実際はもう少し小さかったかも解らない。だが、かなり大きな敷地を持つ家であったことは、確かである。
なぜ、そんなことが言えるのか。それは、母屋から離れ(都内なのに「離れ」という概念があるのもスゴイが)に向かう途中に、アサクラさん(仮名)が発したひと言に集約されていた。

「あっその辺、落とし穴がふたつくらい掘ってあるから気をつけてね」。
あなた、一般的な大きさの家に、落とし穴がございますか。それもふたつくらい。

庭にふたつくらい落とし穴がある家。どれだけアスレチックなんだ。
しかも「その辺にふたつくらい」。不確定要素が多すぎる。なんだかワクワクしてくる気持ちを抑えきれない。

しかしその注意もむなしく、一緒に行ったタカハタ君(仮名)は、「ぅわあ!」という声と同時に、落とし穴に片足がハマっていた。案の定、である。
泥だらけの足。ワクワクする気持ちもその「汚れた足」という現実を直視して、すぐさま萎えた。単純にびっくりするし。

とにかく、「落とし穴があるかないか」。それが、豪邸か否かを判定する僕の基準である。

 

東京異常階段 について

■ 作者:
 文豪きどり
 松岡
 1982/05/29 -
 好きな食べ物は屋台の焼きそば
■ 概要:
 □ 異常階段:
 東京近郊に存在する たぐいまれな階段を紹介
 □ column - TokyoShortSight:
 東京に住むいち人間として近視眼的にモノを見て、そのことについて書いてます
■ メール:
 matsuoka@ijo-kaidan.net

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