2005年3月アーカイブ

#091 愛☆三田村博

熱帯雨林サイトに注文していたウィルス対策ソフトが届いたのだが。

僕の外出中にペリカン便のおっさんが来たみたいで、玄関先には不在のため云々と書かれた紙切れが落ちていた。
その紙切れに促されるがまま、明日の夕方に届くようにデンワで申し込みをした。コレでウィルス対策ソフトは明日やってくる。僕はそして、意気揚々と入浴する。

入浴中。
(ドンドンドンドン!)「三田村さーん! ペリカン便でーす!」
(ドンドンドンドン!)「みたむらさーん! アマゾンからのお届けでーす!」
(ドンドンドンドン!)
(中略)
(ドンドンドンドンドンドンドンドーン!)「みーたむ(略)

ペリカン便のおっさん、ドアたたきすぎ。ていうか何でもう来たの? もう明日なの? 地球の自転が、僕のあずかり知らないうちに加速したのか。
脳裏にたくさんのクエスチョンマークを浮かばせ、しかし入浴中であるゆえ、どうも出来ない。「はーい!」なんていま出て行ったら、オノレの股間の熱帯雨林を見せつけることになってしまう。しかも、ペリカン便のおっさんに。

ペリカン便のおっさんは僕のケータイに留守電を残し、立ち去っていった。留守電にメッセージを吹き込む声が、浴室の窓越しに聞こえていた。もうそれは留守電ではないだろう。
僕は浴室から出て、カラダを拭く。すぐにこちらからデンワをかけ直したほうがいいだろう。まったく、ひとり暮らしの盲点をつかれた。

すると。
(ドンドンドンドン!)「三田村さーん! 三田村さーん!」
(ドンドンドーン!)「みたむらさーん!」

ペリカン便のおっさん、再来か。なんというフットワークの軽さ。そこまでして、この僕にウィルス対策ソフトを届けたいのか。なんだ、僕自身がウィルスに感染しているのか。
僕はいそいそとスキャンティーをはき、いそいそとジャージをはき、上半身は裸のままドアを開ける。おっさんだから半裸でもいいだろう。

ガチャ。
「どーも、○○新聞でーす! 三田村さん、3ヶ月でいいからとってくださいよ、新聞」。

ペリカン便のおっさんじゃなかった。それにしても、タイミング悪すぎだろう。
そのまま半裸で話し続けること10分弱。面倒くさくなったので契約した。僕の半裸に対するアポロジーもないまま、新聞屋のおっさんは帰っていった。まぁ商品券とビール券もらったからいいや。

そんなワケで、我が家の万博は、各パビリオンとも大盛況です。みんなきてね!(服を)

 

「みたむらといえばバイト(マック臭)」という気持ちの悪い公式が成り立つほどにマック臭(マクドナルド臭)だったのだが、先日、その5年半にわたるマクドナルド臭に幕を引いた。
何だかよく解らない文章になって申し訳なく思っている。

この5年半の間、僕はマックで何を見てきたか。
何のことはない、パンとも肉ともつかないモノである。それに尽きる。

壮大な自問自答をいち段落で終結させる、バイト先(マック臭)。すなわち、このバイト先はシンプルであった。
つまり、シンプルな職務がさらにその職務の平均化を徹底し、『マクドナルド』というひとつのステータスを創り上げたのである。
来る日も来る日も肉をパンで挟む。来る日も来る日もパンで肉を挟む。僕はパンと肉を何億枚この手にしてきたのか。実は僕もパンと肉で出来ているのではないのか。そんな錯覚さえ覚える。

だからこそ僕は、そのシーケンスの中で自分らしさを失わないようにしていた。

アイデンティティとしての放屁である。
放屁を繰り返してきたこと。「うんうん、放屁だね」。読者の皆さんが深くうなずくようすが、目に浮かぶ。

パンと肉と放屁。僕が学生時代に打ち込んだアルバイトの、集大成である。

 

#089 やったぜ FTTH!!

TEPCOひかり さまのやる気がみなぎりまくっていて、3月7日の申し込みから2週間半ほど経った3月24日に、ネットにつながるようになった。素晴らしい。
というワケで、これからココでまた漢字やひらがななどを羅列していきます。よろし毛。

さて、この TEPCOひかり、「 100Mbps 専有ひとり占め(?)」とはよく言ったもので、屋外に敷設されてある光ファイバーケーブルを本当に屋内に引き込むのである。ダイレクトすぎて、ちょっとテンパった。ポットにクチをつけて、ダイレクトにお湯を飲むイメージ。湯も冷めないし、98℃専有ひとり占めである。
ちょうど教祖タモリが新宿の中心でいろいろ叫んでいるころ、我が家に屈強な男が乗り込んできて、光ファイバーケーブルを屋内に引き込む作業を始めた。男はおもむろに我が家のベランダに踏み出した。ベランダの外の電柱には別の男がしがみつき、屋内に引き込むケーブルを小脇に抱えスタンバイしていた。電柱の男が小脇に抱えたケーブルを、ベランダの男へと向けて放り投げる。その距離、およそ 6m 。え、え~っ!? ちょっとテンパる気持ち、お解りいただけるだろうか。

 

089a.jpg

紆余曲折を経て、ベランダのエアコンダクトに光ファイバーケーブルをたぐり寄せた男たち。これからエアコンダクトの隙間からエアコンを経由して、屋内に光ファイバーケーブルを引き込む。
「エアコンを経由」という言葉、ココにひとつの隠喩も誇張もない。物理的にエアコンを経由しているのだ。添付の画像を見ていただきたい。エアコンから出ている黒い光ファイバーケーブル、コレが FTTH(Fiber To The Home) の真実である。

「バキッ!」「あっ」

エアコン内に光ファイバーケーブルを経由させる際、屈強な男たち、勢い余ってエアコンのカバーをやや破壊。あなた、小声で「あっ」て言いましたよね。
こうして我が家の万博は、開催されたのである。

 

公園にある、コドモの飛び出しによる危険をクルマの運転者に知らせるための看板。読者の皆さんも見たことあるだろうか。
その多くの看板には「公園あり 子供の飛び出しに注意 -警視庁 南千住警察署」などと書いてある。

小さいころ、僕は本気で「公園あり」を「公園アリ(=蟻)」だと思っていた。

"公園アリ(学術名:パーク・アント)"という種類の巨大なアリが公園に棲んでいて、コドモがそれに襲われて逃げまどい、我を忘れて公園から飛び出す。そのための注意をうながす看板が「公園あり」なのだと、幼少の僕は真剣に考えていた。
だから僕は、その看板が立っているあたり(だいたい公園の端)には近づかないようにしていたし、その"公園アリ"の正体を知りたがりもした。だが図鑑にはもちろん、"公園アリ"は載っていなかった。
いったい"公園アリ"とはなんなんだ。どれだけ凶暴なアリなんだ。コドモが冷や汗をかきながら逃げ出すほどのシロモノなのか。しかし実体にない。現代の七不思議は、すぐ日常にあるじゃないか...!

あぁなんだ、「ある」の文語形だったんだね。なーる。公園 が ある、ね。

しかし、僕はサムライアリとかいうアリにユビを噛まれて半泣きになったことがある、という事実も追記しておく。アリを侮ってはならない。さすがはサムライである。
まったく、何とかヨークとかいうサムライも、このアリを見習って欲しいものである。アッ! 出ちゃったポイズン☆タン(毒舌)!

 

#087 no memories

「みたむらさん、大学は卒業できたんですか?」というメールを熱心なみたむらファンの方からいただいたので、それについて書こうと思う。
実際はメールなんていただいていないのだが、まぁそれはそれ、これはこれ。

結論から言うと、無事に卒業できた。
僕の大学の卒業単位数は124単位で、僕の4年8期で修得できた単位数も124単位だった、という、ぶっちゃけた話無事じゃないんじゃないのかという意見もちらほら聞かれるが、結果オーライとはまさにこのことである。
しかも124単位のうち8単位は4年後期で修得したので、4年後期の成績表を見るときに冗談抜きでお小水がミリリットル単位で外界にカオを出した。

そんなワケで、僕の大学生活は修了したのだ。
部活(吹奏楽部)で棒に振った1年、友達がいなかった2年、引きこもり臭がカラダをむしばみつつあった3年、卒業&就職という未来に打ち震えた4年、いろいろあったけど、みんなみんないい思い出さ。思い出? お、思い出...?

大学生活の思い出がほとんどないことに、いま気づいた。

 

バイト先(マック臭)で接客のため、僕はカウンターに付近に仁王立ちでたたずんでいた。平日の夜。夜風はかすかに春を感じる。
すると、ふたり組みのめがねの男たちが来店した。僕は「いらっさいますぇ」と言い、彼らをカウンターにいざなう。

わ、向かって左側の男、チャックが全開じゃねぇか。

僕は別に、あなたの股間に向かって「いらっさいますぇ」と告げたワケではない。そちらはお客さま、ご承知でしょうか。
なんにしても、僕はあなたに「あなた、股間の物体を搬出および搬入するための小窓が、100% 開放されていますが、つまり全開でありますが、そちらにはお気づきですか?」とは言えない。
余談になってしまうが、上記「全開」を「全壊」としても、「開放」を「解放」としても、意味は通じる。ぜひ辞書で、それぞれの意味を噛みしめていただきたい。素晴らしい結果が得られよう。

だが実際のところ、僕は笑いをこらえるので精一杯であったし、このまま接客をしたら間違いなく爆笑とともに憤死する。
その股間のせくしー小窓の出入りを自由にしたまま「ビッグマックセット、ポテトとコーラを L サイズで!」とか言われたら、たまらない。僕の未来には憤死のみだ。

その矢先、ドライブスルーにクルマがやってきたので、僕はそちらのお客さまのご注文を優先したのだ。ナイスタイミング、ミスター☆カウボーイ!
ホント、ドライブスルーって、カオとか見えないからいいよね!(亀)

気がつけば明けて3月2日である。2月は終わっていた。28日間しかない2月である、過ぎ去るのも早い。

そして僕は思う。
2月29日さん、お元気ですか。その後お変わりはございませんか。

1日24時間、それだけの時間があれば、歴史を変えられる可能性がある。
その1日の時間、24時間が、4年に3回すっぽりと抜け落ちるのである。僕らはそのことを黙認して生きる。僕らは抜け落ちた24時間を惜しまずに、また、4年に1回の2月29日をワリと素で受け入れる。

2月29日は薬味みたいなものか。

きざみのりの載っている"ざるそば"、きざみのりの載っていない"もりそば"。本質的には変わらない。
だが、きざみのりが載っていなければ、それはどこまでがんばっても"もりそば550円"なのである。"ざるそば600円"とのカベは厚い。

しかし、所詮はきざみのりである。あってもなくても良くね? そばをめんつゆに浸して食べられれば、それで良くね? そんなポジションの2月29日。1年が365日でも366日でも、まぁ、ねぇ。
『2月29日きざみのり説』。業界を席巻すること請け合いである。

ところでいま辞書で「薬味」を調べたら、「とうがらし・ねぎ・こしょう など」と書いてあった。きざみのりは薬味か否か、それすら微妙になってきた。

きざみのりよ、キミはいったい何なんだ。

 

東京異常階段 について

■ 作者:
 文豪きどり
 松岡
 1982/05/29 -
 好きな食べ物は屋台の焼きそば
■ 概要:
 □ 異常階段:
 東京近郊に存在する たぐいまれな階段を紹介
 □ column - TokyoShortSight:
 東京に住むいち人間として近視眼的にモノを見て、そのことについて書いてます
■ メール:
 matsuoka@ijo-kaidan.net

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